都島児童館
新しい一年がはじまりました!
2015年に始まった子育て支援新制度に加え、昨年はたくさんの一年生たちが増えて100人を超える大所帯となり、新体制の下で育ち始めた都島児童館。まだまだ不十分な部分も多い中、温かく見守っていただき心から感謝しております。
児童館での活動や、日々の子どもの姿、保育者の思いなど伝えたいことはたくさんあるのに、ブログの更新はなかなかできず・・・。今年こそは様々な方法で、行事だけでなく子どもたちの姿や日々の生活を伝えていけたらと考えております。
ブログの記事は、都島児童館の各クラブの保育者が代わりばんこに書いているのですが「せっかくの発信の場。どこのだれが書いたのかわからないものではなく、どんな保育者が子どもたちと過ごしているのかも伝われば、なおいいな」と考え、それぞれの記事に少しでも個性を出していけたらと思っています。(私が勝手に思っています。あれだ。「顔の見える野菜」とかいって、作った人の名前とか顔写真とかがのってるやつみたいにすればいいんだ。安心して食べられるし親近感わくし、少々野菜が高くても「しょうがないよね、買おうかな」ってなるもんね。「顔の見えるブログ」 読んであげよーって、ならないか)
さて、都島児童館の保育始めは(1月5日)、都島神社へ初詣。
「初詣ちゃうな、三度目詣やわ~」と、正月に初詣をすませた子どもから鋭いご指摘がありましたが、細かいことは気にしません。
近所の小さな神社なので、大人数で行くと迷惑になるなあ。各クラブがそれぞれでお参りしてからグラウンドで合流しようか!それぞれの施設が離れているし、だいたいの出発時刻を合わせれば到着時刻がええ感じでバラけるやろ!
と、ふんだが甘かった。
全クラブがこれ以上ないくらいぴったしのタイミングで神社に到着。
結局100人余りで大行列をつくり参拝しました。
(迷惑にならないように、後から参拝に来られたご近所の方にはファーストパス制度を適用しました)
そのあとは総合医療センター横の中央グラウンドへ。
気持ちのいい晴天のもと野球にサッカー、ケイドロ、ドッジボール、バレー、ごっこあそび、リレーなど思い思いに体を動かして遊びました。2017年初日、天候にも恵まれいいスタートとなりました!
新年の挨拶と保育始めの記事をサクッと書いて終わるつもりでしたが、せっかくなので(書いていたらノッてきたので)少し新年の抱負を。
私の好きなアーティストにノーマン・ロックウェルという画家さんがいます。
イラストレーターとしてアメリカの有名雑誌の表紙で活躍していたので、絵を見れば知っている方も多いと思います。家族や子どもの世界を描いた作品も多く、一枚の絵にストーリーがあってとてもとても素敵な作品ばかりです。
中でも私が保育の職を志した頃に出会った「Visits a Country School」という作品が、いまでも子どもと関わる上での大きな指標となっています。
子どもたちが、先生の読み聞かせを聞いている中で、ひとりの女の子が、少し離れてひとりで本を読んでいる。一見すると、女の子だけが仲間に入らず自分勝手に過ごしていて、周りも気にせず放っているようにも見えるが、そんな無関心な冷たさとは真逆の温もりをこの絵からは感じる。
この女の子はきっと大好きな本を読んでいて、あるいは少しひとりでゆっくりしたい気分で本を開いていて、いや、もしかしたらただ拗ねているだけで、どちらにせよみんなと同じ行動はとっていないのだけれど、別にそれでもよくて。同じ空間で同じ輪の中でこの女の子は尊重されて一人で本を読んでいる。ほったらかしにされるわけでも、干渉されるわけでもなく、尊重されている。
なんでもかんでも、いつでもどこでもこうはいかないけれど、集団の中であってもこんな風に一人ひとりを尊重し合える場所や人が、子どもたちには不可欠だと思っています。
子どもたちは、放課後児童クラブ(都島児童館)でのほとんどの時間を集団で過ごしています。大好きな仲間がいて、そんなに仲良くない子もいて、その中で毎日遊んだりケンカをしたりしながら生活しています。
その一方で、その生活はひとりひとりの安らぎの時間でもあります。自分勝手な行動はできないけれど、自分たちのしたいことを自分たちで決めてすることはできる。自分たちがやりたいことを思いのままやって、そのまんま喜びを感じる。そんな経験の積み重ねが、主体性を育み子どもたちの生きる力になっていきます。
そして、そんな風に一人ひとりを尊重し合える人間関係があってこそ、仲間との関係が深まっていくのだと思っています。
私も児童館も、そうやって大切なことを大切にしながら少しずつ育っていける一年にしたいです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
都島児童館 岸本(特徴:話も文章も長い)