高倉生活クラブ
高倉生活クラブには子どもたちの活動する部屋が4つあります。1つは子どもたちのロッカーが置いてあり一番広いリビングとおもちゃや本が置いてあるベランダ側の3つの部屋です。一番奥の部屋は机が置いてあるので子どもたちは宿題やお絵かきをする時によく使います。残りの部屋にはおもちゃや本が置いてあるのですが、1つはレストラン、1つは病院のごっこ遊びの部屋ができあがっています。その2施設は両方2年生が経営している施設で、オーナーはそれぞれ違います。
以前のそらまめ通信に病院のことは少し書いたのですが、最近できたレストランもまた関心する出来映えなんです。まずレストランに入ると席に番号が振り分けられており、「◯番の席に座ってくださーい」と言われます。席に着くと次にメニューが渡されます。エビフライやオムライスといった定番メニューに合わせてデザートも種類が豊富です。しかも、ケーキとプリンには「2個まで」という個数制限があるようでこのレストランの人気商品のようです。ちなみにこの日、ハンバーグとオムライス、ケーキセットを頼みましたが、どれも美味しそうな出来映え…。オムライスにはケチャップでミニオンを描いてくれる遊び心もあり料理はバッチリ!ただ、配膳されたお皿はドサっと投げ置かれます。でもお皿から料理がこぼれないので文句は言えません(笑)。また、ポイントカードのシステムや、寒ければブランケットを貸し出してくれるなど、(配膳以外は)サービス面も含め色々なこだわりを感じる作りでした!
病院ではカルテを作り、院長(?)であるRちゃんが診察してくれます。この病院にはダンボールとタオルで作ったベッドもあり、入院することもできます。部屋のカーテンを上手く使って陰を作ってあるのでゆっくりと療養することができ入院食も出るようです。そんな居心地いい病院にはいつも誰かが入院しており、子どもたちのちょっとしたくつろぎスポットとなっています。
あと、もう一つ見ていて面白いと感じたことがあります。それはどちらかのオーナーがいない時にはレストランが病院になっていたり、病院がレストランになっていたりすることです。お互いに「面白いことをやっているな」「やってみたいな」など思いつつも真似をしたりすることは少し恥ずかしいようです。ただ、これも子どもたち同士が互いに認め合っているからこそなんだろうなと感じ、私たち自身見ていてなんだか嬉しい気持ちになります。そして、そんな面白いことは1年生からしても「めっちゃおもしろそう!」と感じるはず。そういった2年生を見て、1年生の子どもたちもまた触発され新しいことに興味を持ったり、面白いことにチャレンジしていくんだろうなぁと改めて思わされた子どもたちの活動でした。ただ、実はもうレストランは保育園に病院はアイスクリーム屋さんに改装されていて子どもたちの興味の移り変わりの早さにも驚かされるのでした(笑)。
(文・米谷 柾哉)