高倉生活クラブ
去年に新1年生が新しく高倉生活クラブに来てから1.2年生共にとても成長したと感じます。1年生がお互いに意見を言い合いながら遊ぶ姿、ケンカしている姿からは特に成長を感じています。最初は自分の意見がなかなか言えずその場に流されてしまったり、ケンカしたときにシクシクとふさぎ込んでしまうことがあった子たちも、今では遊びの中で自分のやりたいことを伝えたり、ケンカの中で自分の想いをぶつけたりと、しっかり自分を出すことができるようになったと感じています。私たちが「どうしたん?何をケンカしてるの?」と声をかけた時に以前なら「あんなぁ、○○ちゃんが…」だったのが、「大丈夫、私らで話すから」「先生は向こう行ってて~」と言うようになり自分たちで解決し、私たちもできるだけ子どもたちで物事を解決できるように声掛けをしていましたが、想像以上に自分たち(子どもたち)の世界を作って活動できるようになったのだなぁと感心することが多々あります。
2年生はというとそらまめ2月号でも少し書いたように、4月にお楽しみ会をしましたが上手くいかず、そこからはそういったイベントを全くやろうとしなかった子たちが12月になりクリスマス会を通してリベンジをしようと頑張ってくれたことがありました。4月は何となく高学年がやっていたことを真似する2年生と1年生になったばかり(まだ小学校には行っていない)の1年生たち、それはもうなかなか上手くいきません。そこで私たちがまとめてしまうのはおそらく簡単ですが、それだと2年生のやろうとすることを横取りしてしまう形になるのであえて失敗して糧にしてもらおうと判断しました。そこから12月まで音沙汰なし。やっぱりあの時手助けした方が良かったかなとも思っていたさながら、その子たちから「クリスマス会やっていい!?」と申し出が…!「おお!ついに来た!」と心の中でつぶやきます。進行のセリフやクリスマス会のゲームの練習を入念に行い、景品の準備をする子どもたち。その努力もあってか当日はばっちり時間内にプログラムを全て終え、みんなで楽しめたクリスマス会になりました!1年生の子どもたちも4月とは違い、2年生の話をしっかりと聞いていましたし、進行以外の2年生の子たちも一緒に1年生をまとめたり買い出しを手伝ってくれたりと、みんなで楽しめるように協力してくれていました。私たち職員は後ろからその姿を眺めていただけです。そこに子どもたちみんなの成長をただただ感じるばかりでした。
高倉生活クラブには卵から生まれたカブトムシの幼虫が5匹います。この子たちは1年生の男の子がキャンプで捕まえてきたメスのカブトムシが産んだ子たちで、子どもたちがこまめに水を上げたり、ケージを掃除したりしてすくすくと育ってきました。「先生!カブトムシめっちゃでかなってる!」と、気付けば5センチほどの大きな幼虫に成長していました。子どもたちとカブトムシを比べてはダメかもしれませんが、子どもたちもまた気付けば身体も心も大きく成長していることに気づきます。そんな成長に気付けるように私たちは日々子どもたちと関わったり見守ったりしているのですが、やっぱりその気付きがあったとき私たち自身もワクワクしてしまいます。これは多分、子どもたちがカブトムシを見て「大きくなってる!」とワクワクする気持ちと同じなのかもしれませんね。